2013年11月3日日曜日

197:スノーデン氏シュピーゲル誌に「真実への宣言」を寄稿。Welcome Edward!とドイツ亡命実現にキャンペーン。負けるな山本太郎!

 速報です:
 エドワード・スノーデン氏は明日発売のドイツのシュピーゲル誌に「宣言」を寄稿し、
「アメリカの諜報問題はグローバルな危機をもたらすものであるから、グローバルな解決が必要である。言論の自由と開かれた社会を実現しよう」と呼びかけました。
Der Spiegel Nr.45.2013

それに応じて、同紙はタイトルで「スノーデンに亡命を!」と呼びかけ、ドイツは彼を疑惑解明の証言者として受け入れるだけではなく、彼に庇護権を与え亡命を実現すべきであるとの、キャンペーンを始めました。

同誌によれば、スノーデン氏はこれを11月1日に執筆、暗号化して編集部に送ったとのことです。

もうすぐ、プリントの現物が読めますので、
詳しくは続けて報告します。





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これが、「真実への宣言」です。短いものなので、いまから朝飯食ってから翻訳しますのでお待ち下さい。
Der Spiegel Nr.45.2013 S.24
翻訳は以下のとおり:


        真実への宣言
             
             エドワード・スノーデン

 世界は非常に短期間のうちに、無責任な諜報諸機関と、時には犯罪的である監視プログラムに関して多くを学んだ。この諸機関は、しばしば政府高官、あるいは世論が彼らをコントロールすることを、故意に避けようと試みる。今まで公表された資料からして当然そうであるが、NSAGCHQ(英国諜報機関=編集部注)が、最悪の罪業者であるように見えるに際しては、私たちは、膨大な監視がグローバルな問題であり、グローバルな解決が必要であることを忘れてはならない。

 
 このようなプログラムは、ただプライベートな領域を脅かすだけでなく、言論の自由と、開かれた社会を脅かすものだ。スパイ技術の存在が、政治を決定することは許されない。私たちには、私たちの法と価値が、監視プログラムを規制し、そして人権を擁護するよう配慮する道徳的義務がある。

 
  社会はこの問題を、忌憚のない、オープンで、専門知識によって行われる論議を通してのみ理解できるし、またそれのコントロールも可能なのである。初期には、大量監視の暴露によって、さらし者にされたと感じたいくつかの政府は、この論議を抑圧すべく、前代未聞の迫害キャンペーンを発足させた。彼らはジャーナリストたちを脅えさせ、真実の公表を犯罪であるとした。そのような時期には世論はまだ、この暴露の有益さを推量できる状態ではなかった。世論は、まずは彼らの政府が正しく判断することに任せていた。

 
 今日では、私たちはこれが間違っており、またそのようなやり方は公共の利益にとって有効ではないことを認識している。彼らが妨害しようとした論議が、いまや世界中の国々で起こっている。そして損害を引き起こすのではなく、今では、新たに公表された知識の有益さが社会にとっては明らかになりつつある、なぜなら現在、これの監督についての、また法令についての、政治改革が提議されているからだ。

 
 市民は、決定的に公共的意義のある事柄に関する情報の抑圧に対抗し、闘わなければならない。真実を明言する者は、罪を犯す者ではない。



エロワード・スノーデンは、このテキストを2013年11月1日にモスクワで執筆した。暗号化されたルートでシュピーゲル編集部に届いた。


(以上、シュピーゲル誌2013年45号掲載のスノーデン氏の寄稿全文の翻訳です。英語原文は現時点では未見です。訳責:梶村太一郎 日本語メディアが引用することは歓迎しますが、翻訳者の氏名は明記してください。)

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 これを翻訳しながら、考えたことは、この真実への宣言に添って、山本太郎氏も迫害に脅かされることなく、天皇への直訴状を公表する勇気を持っていただきたいということです。負けるな山本太郎!日本のメディアも脅えるな!

さて、これを受けてドイツでは明日から、メディアでドイツ政府はアメリカを恐れず、スノーデン氏に亡命権を与え、彼を庇護してこの大問題の解明の論議に尽力すべきだとの論調が圧倒的に大きくなることは明らかです。スノーデン氏が近いうちにドイツに現れる可能性も、かなりの現実性が出てきそうです。

日本のメディアでは、いまだに「スノーデン容疑者」などと書いていますが、いくらなんでもこんな恥ずかしいことは、もはや止めた方が良いでしょう。

 

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